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ペニシリンアレルギーの方でピロリ菌の除菌治療を受ける方へ

1次除菌が不成功の方は、ヘリコバクターピロリ菌がクラリスロマイシン耐性株(抗生剤が効きにくい)であると考えられています。

2015年から処方可能となった胃酸を抑える新薬 タケキャブはクラリスロマイシン耐性株を有する患者における1次除菌率が高い、というデータがあります。タケプロン(1992年に発売された胃酸を抑える薬の一種)の除菌率は40%でしたが、タケキャブを用いた除菌では82%でした。

下図: クラリスロマイシン耐性株を有する患者における1次除菌率

1_クラリスロマイシン耐性株を有する患者における1次除菌率.jpg

一方、ペニシリンを含まない抗生剤の組み合わせでの3次除菌治療の結果が、発表されました。胃酸を抑える薬 + フラジール(抗菌薬) + グレースビット(抗生剤)の組み合わせで90%以上の除菌率を認め、良い結果でした。

以上より、ペニシリンアレルギーの方に、タケキャブ、フラジール、グレースビットを用いた除菌治療が望ましい、と当院 消化器内科では考えています。副作用が出た場合、保険診療で対応します。

◉料金について

・受診のみ(説明のみ聞く場合) 5,000円(税込)かかります。

除菌治療を行う場合は、下のような順序になります。

初回受診

当日20,000円(税込)かかります。
説明、同意が得られれば血液検査を行い、除菌治療を開始します。
 

【 除菌薬 】
タケキャブ(プロトンポンプ阻害薬の新薬、胃酸分泌を抑える潰瘍の薬)
フラジール(ニトロイミダゾール系の抗菌薬)
グレースビット(ニューキノロン系の抗生物質)
の3種類の薬を1週間内服します。

2回目受診

当日10,000円(税込)かかります。
問診による副作用のチェックと次回診察の予定をたてます。

3回目受診
約2ヶ月後に除菌の効果判定(尿素呼気試験)を行います。

4回目受診
後日、結果を説明します。

 

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